東京・日本橋地域の概要

東京で「日本橋」と呼ばれる地域は、中央区の一部を成しています。かつては「日本橋区」という区を構成していた地域でした。名前の由来は、同地域にある「日本橋」という橋に由来しています。この橋は1603年、徳川家康が江戸幕府を開いた年に架設された歴史ある橋です。歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」で描かれた日本橋は有名です。1868年、江戸は東京となり、日本橋地域は西洋の文明を比較的早く取り入れた街として繁栄しました。1923年の関東大震災と1945年の第二次世界大戦での空襲による壊滅的な被害を経て、現在に至っています。

現在では、東京を代表する商業地であり、三越、高島屋などの百貨店、高級専門店が集中しています。また日本の金融の中心でもあり、日本銀行本店や東京証券取引所が日本橋地域に立地しています。他にも、堀留町の繊維品、本町の薬品など多くの問屋街が存在しています。また日本の郵便発祥の地でもあります。日本橋に本社を置いている企業としては野村證券、武田薬品工業、コーセーなどが挙げられます。

交通の面では、鉄道は東京地下鉄、都営地下鉄が通じる日本橋駅があり、銀座線、東西線、浅草線が通じています。道路は首都高速道路都心環状線が通っています。