若く生まれ変わった「日本橋」エリア

東京・日本橋は、ここ10年、特にこの2~3年でグっとイメージが変わった街です。
かつては老舗のお店が立ち並び、三越や高島屋等のデパートも「荘厳」というような高級感を全面に押し出していて、どちらかというとショッピング等ついては「特別な、ハイソサエティな人向け」という印象の強い街でした。

ところが、今では街全体が大きく若返っています。
日本橋三井タワーや三井の『コレド』が、その若返りの中心となっているスポットです。
『コレド』は多数のショップやレストランが入ったショッピングパークですが、対象としている年齢層が幅広くなっており、カジュアルな雰囲気のショップも多いです。
「日本橋ならでは」というような、和菓子や手ぬぐい等の「和」の文化もふんだんに取り入れられているのも特徴となっています。

またコレド内にはシネマコンプレックスも出来て、「日本橋で映画」という新たな文化が生まれています。
今までは銀座で公開されることの多かった「シネマ歌舞伎」も見られる等、他では見られない映画がかかることもあるので、この点にも注目です。

日本橋周辺にはオフィスが多いため、平日夕方等は上記のような人気スポット周辺が会社帰りのOLさん等で賑わうことも多くなりました。
反対に土・日・祝日についてはまだ「日本橋でショッピング」を考える人が少ないのか、意外と空いており、サービスが良くて綺麗なのに穴場感が強いエリアとなっています。

歴史と近代の融合する街、日本橋。

日本橋は東京都中央区に位置する、歴史上でも数々のエピソードが残る歴史の古い地域です。
交通機関としては、東京地下鉄銀座線、東西線や都営地下鉄浅草線の日本橋駅を利用できます。
日本橋の有名な建造物には重要文化財として指定されている「日本橋」があります。日本橋川に架かる国道の橋で、日本の道路元標があり、日本の道路網の始点として有名です。
ビジネス面においては、日本銀行本店や東京証券取引所が立地する日本を代表する金融街です。また老舗の百貨店を含む商業施設も数多く立ち並び、その他問屋街や製薬会社などが連なる地域として有名です。
古い歴史ゆえ日本国内に限らず外国からの観光客でも賑わいを見せています。日本橋川などをめぐることができる水上バスを利用したり、テレビのグルメ番組で引っ張りだこの老舗洋食店「たいめいけん」も日本橋にあります。
日本橋三越は老若男女どの世代からも支持を受ける老舗百貨店ですが、デパ地下は最新のグルメやスイーツなどを手軽に楽しむことができ、賑わいが絶えないようです。駅直結のCOREDO室町はグルメのほか、洗練されたインテリアショップや雑貨屋が入っており見ているだけでも楽しめるスポットとなっています。
日本橋で歴史や最新のグルメを楽しみながらお散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか。

東京・日本橋地域の概要

東京で「日本橋」と呼ばれる地域は、中央区の一部を成しています。かつては「日本橋区」という区を構成していた地域でした。名前の由来は、同地域にある「日本橋」という橋に由来しています。この橋は1603年、徳川家康が江戸幕府を開いた年に架設された歴史ある橋です。歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」で描かれた日本橋は有名です。1868年、江戸は東京となり、日本橋地域は西洋の文明を比較的早く取り入れた街として繁栄しました。1923年の関東大震災と1945年の第二次世界大戦での空襲による壊滅的な被害を経て、現在に至っています。

現在では、東京を代表する商業地であり、三越、高島屋などの百貨店、高級専門店が集中しています。また日本の金融の中心でもあり、日本銀行本店や東京証券取引所が日本橋地域に立地しています。他にも、堀留町の繊維品、本町の薬品など多くの問屋街が存在しています。また日本の郵便発祥の地でもあります。日本橋に本社を置いている企業としては野村證券、武田薬品工業、コーセーなどが挙げられます。

交通の面では、鉄道は東京地下鉄、都営地下鉄が通じる日本橋駅があり、銀座線、東西線、浅草線が通じています。道路は首都高速道路都心環状線が通っています。